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※これは真荒です
なぜか荒北の隣に真波がいる。
隣にいて良いのは福ちゃんとか新開とか東堂のはずなのに
1年坊主のこいつがどうして今ここにいるのか不思議だった。
もっともこいつは不思議な奴で、だからフシギちゃんだ・・・
荒北は真波のことをフシギちゃんと呼ぶ。
箱根学園のスプリンターとして皆それぞれ強みみたいなものを持っていて、それなりにその素質を磨いている。
けどこのフシギちゃんはフワフワとしていて確かに登りには強いらしいけどよくわからん。
東堂なんかは
「あいつは容姿も俺とかぶるからクライマーは困る」等と訳のわからんことを言っていた。
ハッ、東堂らしい理由だが、東堂なりにこの真波の匂いを感じ取ってるのかもしれねぇ。
「すごく楽しいですね」
突然フシギちゃんが不思議なことを言い出した。
荒北は目を細めながら隣の真波の顔を見る。
「なにが?」
真波は目を閉じておもいきり息を吸った。
「山の空気が喜んでる」
「はっぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ?!」
荒北は呆れながら大声を出した。
真波はフフフと笑っている。
「荒北さんはどうやらこの山に祝福されてるみたいです」
何も言えずにぽっかりと口を開いて隣を走るフシギちゃんを見る
「俺もあなたのこと初めていいと思いました。だから・・」
真波の両腕が細い荒北の背中へ回される。
荒北はフシギちゃんの行動を不思議そうに呆れながら見ていた。
「キスして良いですか?」
耳元で囁かれて体が動かなくなった。
何て言った?いくらフシギちゃんだってそんなバカなこと言うはずかねぇし・・
俺、どうかしてるわ。
しかしすぐに荒北の唇にフワリとした柔らかいものが触れる。
えっ?!
視界が暗くなって何が起こっているのか理解できるまでほんの5秒くらいあった。
荒北は頭より先に体が反応した。
全身に火がついたように熱くなる。
真波の唇が俺の唇に・・・・
だから
えっ?!
これはいくらフシギちゃんでもフシギちゃんすぎるだろ
おいっ!!!!!!!!!!!!!!!!
荒北が理解する間に真波は元の位置に戻って笑っている。
からかわれたのか?
何だこいつは?!
もうやだ・・・福ちゃんに言ってこいつのことは面倒見られないって言ってやる。
でも、何て言えば?
キスされたって?
って言えるわけねぇぇぇぇぇぇぇよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!
「荒北さん、いいでしょう」
更に微笑む真波はもう一度手を伸ばしてきた。
その手をパンッとひっぱたいた。
「じょ、冗談じゃねぇよ!バカ!!調子のんな!!」
慌てながらそんなこと言ってもちっとも説得力なんかない。
真波は笑うのをやめた。
いつもの雰囲気じゃなくて
どこか冷たい目をしている。
「それじゃあ、これからが楽しみですね」
「なめんなよ、このフシギちゃんが」
精一杯の虚勢はとっくに見抜かれているだろう。
だが、俺もこのフシギちゃんの不思議にかなり興味が湧いたのは確かだぜ。
福ちゃん楽しくなってきたぜ。
と荒北は真波の頭を撫でた。
真波はいつもの顔で微笑んでいた。
おわり
読了、お疲れさまでした。
web拍手をありがとうございます。
昨日チャンピオンを読んで
真荒きたぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!
と思ったので書きたくなりました。
「フシギちゃん」と呼ぶ荒北可愛いなぁ~
真波は黒いし^^
けど真波は小野田君一筋っぽいから
う~ん、荒北の恋は成就しないのか
いやいや違う!!
荒北も新開同様、福富ラブだからね。
でも福ちゃんは新開ラブ過ぎて、荒北悲しいよ~
いつか荒北も恋が成就すればいいと思います←腐ってる・・・・
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