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新開はホームルームが終わるといつものように兎小屋に来ていた。
しかし、このところ呆然と兎小屋の横で眺めている。
これまでなら兎の背を撫でながら話しかける新開はただうさぎを眺めているだけだった。
「新開」
「ああ、寿一」
新開は顔を上げると福富を見た。
「どうした?」
「ん?」
福富が尋ねると新開は不思議そうに首を曲げるので
福富はここ数日、兎小屋の前で考え込んでいる新開のことを尋ねた。
「うさ吉が」
新開はうさ吉がえさを食べないことを福富に話した。
すると福富はポケットから何かを取り出す。
同時にうさ吉が福富に寄ってきた。
「これ」
手のひらを開くとその手にはひまわりの種が乗っていた。
うさ吉は鼻先動かしながら福富の手のひらの上のひまわりの種を食べ始めた。
新開が嬉しそうに福富を振り向いた。
「寿一・・・いつから?」
「先週、うちの妹が飼っているハムスターの餌をこっそり持ってきたら、喜んで食うからつい」
少し後ろめたそうに俯いた。
だが新開はそんな福富の肩に手を乗せる。
「ありがとうな寿一」
と微笑んだ。
小さなうさ吉はふたりの顔を見比べながらピョンと新開の足下に近づいた。
「よしよし、お前にも寿一の優しさがわかったんだな」
そう言うと福富が新開の背に腕を伸ばした。
「俺がここに来てることは他の奴には秘密で頼む」
新開は頷いた。
うさ吉と寿一とふたりだけの秘密・・・
新開はそっと微笑んだ。
<おわり>
やっぱりこの二人がとても好きみたいです。
というか新開受けに萌える
荒新でも真新でもいいなぁ
でも新東と新今なんだよなぁ~
拍手コメントありがとうございました^^
以下反転でお読みください。
リコ様>巻東読んでくださってありがとうございます。
この二人のエロいいですよね!
なんだかエロシーンしかなかったんですが喜んでいただけて嬉しいです。
またぜひ遊びに来てくださいませ^^
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